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450平方フィートの香港の住まいに、可変式家具という選択肢を

2026年7月29日

450平方フィートの香港の住まいに、可変式家具という選択肢を

ダイニング、書斎、そして寝室。刻々と役割を変える限られた空間では、すべての家具に「二つ目の役割」が求められます。

香港の一般的な分譲マンションは、専有面積約350〜500平方フィート(約32〜46平米)が主流です。動かせない構造壁と一面の窓という制約の中で、機能的な暮らしを実現するには、ビスポーク(特注)家具は贅沢品ではなく、もはや不可欠な存在といえます。

一つの家具に、最低二つの機能を

回転式ベースでデスクへと姿を変えるダイニングテーブル、収納付きのベンチ、あるいは4つの引き出しを備えたベッドプラットフォーム。450平方フィートの空間では、「単機能」の家具を一切置かないことを目指します。

天井までの空間を使い切る

香港の住宅の天井高は通常2.6〜2.9mです。既製品のワードローブは2.1m前後で止まり、上部に埃の溜まるデッドスペースを作ってしまいます。天井まで届くフルハイトの造作家具なら、スーツケースや季節物の寝具を収める上部収納を確保でき、同じ設置面積で収納力を約3割向上させることが可能です。

動線を最小限に絞る

設計の際は、まず人の通る動線を引き、その後に家具を配置します。通路幅は600mmあれば十分です。狭小住宅においてそれ以上の余白は、本来収納として活用できたはずの貴重なスペースなのです。

開き戸から引き戸へ

開き戸は開閉のたびに床面積を占有してしまいます。ワードローブや壁面収納に引き戸やポケットドアを採用することで、そのわずかな床面積を居住スペースとして取り戻すことができます。

搬入経路とモジュール設計

すべての家具は、香港の標準的なサービスエレベーターと玄関ドアを通るサイズでモジュール化されています。私たちは設計に着手する前、現況調査の段階で必ずエレベーターの寸法を確認しています。

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