吸音パネル

吸音パネルは、静かさだけでなく美しさも。

硬い床・ガラス・左官の部屋は明るい反面、よく響きます。吸音パネルは会話をにじませ耳を疲れさせる反射音を吸収します。造作としてつくれば、家でいちばん美しい壁にもなります。

AVルーム:黒フェルト下地のウォルナットルーバーのテレビ壁、左右のフロア型スピーカーとローボード

美しさの理由

ルーバーは既製品ではなくリズムです。壁の比率に合わせて桟幅と目地を決め、扉や見付けまで木目を通し、家具と同じハードワックスオイルで仕上げます。部屋全体がひとつの作品になります。

  • ウォルナット・オーク・フルート材の縦ルーバー+黒/チャコールの吸音フェルト
  • 壁の比率に合わせた桟と目地のリズム、継ぎ目での木目合わせ
  • 扉・点検口・配線をパネルの中に隠す
  • 曲面や見込み巻きでコーナーや柱をやわらげる
  • 書斎・子ども部屋・天井には木より軽い色付き PET フェルトを使用

実用の理由

吸音は感覚ではなく数値です。会話と映像で重要な帯域を狙い、実際に反射している面だけを処理し、部屋の自然な響きは残します。

  • 残響を短く:ビデオ会議や映画のセリフが明瞭になり、聴き疲れが減る
  • 一次反射点(側壁・画面背面の壁・天井)を優先して処理
  • 住宅なら硬い面の 20〜30% 程度の処理で十分なことが多い
  • ルーバー+フェルト構成で NRC 0.55〜0.85(下地と空気層による)
  • 背面に 25〜50mm の空気層またはグラスウールで中低域の吸音が向上
  • PET フェルトは B クラス防火、ホルムアルデヒド不使用、清掃可能で防虫
AV壁のディテール:ウォルナット桟と黒フェルト、面一に納めた布グリルのスピーカーと真鍮目地

標準仕様

パネル構成
無垢または突板の桟+9mm PET フェルト下地、胴縁留め
標準寸法
2400 × 600mm、桟幅 20〜40mm、目地 12〜20mm
吸音性能
NRC 0.55〜0.85/50mm 空気層+グラスウールで αw 0.90 まで
防火
PET フェルト Euroclass B-s1,d0/必要に応じ木部を不燃処理
仕上げ
同室の造作に合わせたハードワックスオイルまたは塗装
取付
見えない胴縁またはマグネット式で、点検時に取り外し可能

主な用途

メディア/TV ウォール

画面からの反射を抑え、配線やスピーカー配線を隠し、テレビに端正な背景を与えます。

書斎・ホームオフィス

天井の吸音ラフトとデスク背面のパネルで、ビデオ会議の声が近く明瞭に。

LDK

壁一面の処理だけで、硬い床や石天板の反響音がぐっと落ち着きます。

寝室

張り地またはルーバーのヘッドボードウォールが、廊下の音をやわらげます。

階段・廊下

高く硬い空間ほど効果が大きく、通し丈のパネル一面が有効です。

シアタールーム

吸音と拡散を設計配分し、低音トラップを造作内に隠して納めます。

見た目と同じくらい、音も心地よい部屋に。

図面とお部屋の写真をお送りください。処理すべき面をご提案し、造作としてパネルを図面化します。