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香港のポディウムテラス:強い日差しと台風に備える設計
2026年8月3日

強烈な紫外線、潮風、そして毎夏訪れるシグナル8の暴風。香港の屋外家具には、他とは全く異なる仕様が求められます。
香港のポディウム(低層部屋上)テラスは、英国の庭園とは比較にならないほど過酷な環境にあります。ワンシーズンで通常の布地を退色させる紫外線、湾岸特有の塩分を含んだ空気、そして確実にやってくる台風の猛威です。
布地は「原着」が不可欠
アクリル素材の原着糸(ソリューションダイ)は、繊維の芯まで色が浸透しており、表面にプリントしただけの生地とは耐久性が異なります。香港の南向きのテラスでは、後染めの屋外用生地はわずか一夏で目に見えて色褪せてしまいます。
移動のしやすさと固定の工夫
台風シグナルが発令される前に、固定されていない家具は屋内に避難させなければなりません。そのため、私たちは2人で標準的なドアを通り抜けられる軽量なモジュール式シートを製作し、あわせてクッションを収納するための専用キャビネットを同じテラス内に設計します。
塩害対策による金属仕様の変更
海に近いエリアでは、全面パウダーコーティングを施したマリングレードのアルミニウムと、A4(SUS316)グレードのステンレス固定具が最低条件となります。沿岸部の香港では、未処理のスチールを使用することは一切ありません。
快適さを左右する「日陰」のデザイン
5月から9月にかけてのテラスは、日陰があって初めて機能します。パーゴラ、シェードセイル、深いキャノピーといった固定の日よけは、どの家具よりもテラスの利用頻度を高める重要な要素です。
排水と防水への配慮
ポディウムの床スラブには排水のための勾配がついています。家具の脚部には幅広のパッドを採用し、階下に居住空間がある場合に最も重要となる防水層への点荷重(局所的な負荷)を避ける設計を行っています。
