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香港の湿気に負けない、反らない木材選び

2026年7月31日

香港の湿気に負けない、反らない木材選び

3月の霧から夏の台風まで、香港の住まいではわずか一週間のうちに相対湿度が30%も変動することがあります。

木材は湿気に伴って動くものです。それは欠陥ではなく、天然木ならではの特性です。香港での家具製作において重要なのは、その動きをあらかじめ設計に組み込んでいるか、あるいは無視しているかという点にあります。

加工前のシーズニング(環境順応)

木材はカットする前に、納品先の気候に合わせた含水率になるよう調整(コンディショニング)されます。乾燥した地域で製作し、そのまま香港の夏に持ち込まれた家具は反りが出ますが、あらかじめ環境に馴染ませた木材であればその心配はありません。

接着固定しない「浮かせ」の構造

キャビネットの扉や天板、ベッドのパネルといった幅の広い面材は、フレーム内でわずかに動ける「フローティング構造」を採用しています。端に伸縮のゆとりを持たせることで、木目が膨張してもフレームを割ったり、接合部を押し広げたりすることなく収まります。

全ての面を均等に塗装する

輸入品の家具で最も多い失敗は、表面は美しく仕上げられているのに、裏面が未塗装のままというケースです。これでは表裏で吸湿率が異なり、天板が弓なりに反ってしまいます。私たちは、目に見えない箇所を含めすべての面を均等に仕上げます。

最適な樹種の選定

アメリカンブラックウォールナットは比較的安定性が高く、オイル仕上げとの相性も抜群です。結露しやすい外壁に面して置かれる家具の場合は、幅広の一枚板の代わりに、安定した芯材に無垢の挽き板を施した構造を提案することもあります。

壁との間に隙間を作る

外壁に接するキャビネットの背面に15mmの隙間を設けることで、壁との間に空気の通り道を作ります。これにより、壁に密着した家具に起こりがちな、わずか1〜2シーズンで発生する結露によるカビやシミを防ぐことができます。

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